認可外保育園の仕事

認可外保育園の1日のスケジュール!24時間保育の現場は壮絶!

保育園というのは認可保育園と認可外保育園があります。認可保育園というのは国が決めた基準を満たす保育園で、標準保育時間が11時間(東京都は13時間)と定められています。朝7時から19時まで開園しているところが多いです。

それに対し、認可外保育園というのは保育時間の制限がないため夜間や早朝に開所時間を設定したり、24時間保育を行っていたりします。

働き方が多様化しており、様々なご家庭があるので24時間保育をしている保育園の需要も増えている状況です。

今回はそんな24時間保育をしている認可外保育園で勤務していた女性から職場の現状について教えていただきました。認可外保育園で働きたいと考えている方の参考になればと思います。

24時間保育をしている認可外保育園の1日のスケジュール

私は現在ベビーシッターの仕事をしています。現在の仕事に就く以前は認可外保育園に5年間勤務していました。

都心部のテナントビル内にあり24時間型・縦割り保育・一時預かりをしている園でした。

そのため開園・閉園の時間が定められている他の認可外保育園や、年齢別にクラス分けされている園とは異なる部分も多々あるかとは思います。

私が勤務していた園で経験した様々な出来事や仕事内容、そして1日のスケジュールについて具体例を挙げながらお話したいと思います。

朝の部の流れ

  • 8:00~11:30
    子どもたちの登園準備
    • 朝の部の園児達が順次登園、検温
    • 自由遊び
    • 散歩
    • リトミック
  • 11:30~12:30
    遊びの時間
    • 給食、離乳食
  • 12:30~15:30
    お昼寝
    • お昼寝
  • 15:30~16:00
    おやつ
    • おやつの時間
  • 16:00~22:00
    順次降園
    • 朝の部の園児達が順次降園
    • 自由遊び
    • 夕食(希望者のみ)

朝の部は主に8時から10時の間が登園ラッシュとなり、登園した子ども達から順に、お友達と遊んだりDVDや絵本を楽しんだり、ぬり絵やお絵かきをしたり、自由に遊んでいました。

園児が少なめの春から夏の暖かい季節は近くの公園までお散歩をしたり、 園児がどんどん増えてくる秋から冬にかけてはリトミックをして過ごすことが多かったです。

給食の前におもちゃや絵本の片付けをし、手洗いを済ませた園児から順に着席します。全員の配膳が済んだら皆で元気よく給食の歌を歌ってから食べ始めます。

まだ1人では食べられない園児達にご飯を食べさせつつ、時には年中や年長さん同士が喧嘩を始めることもあるのでそれをなだめたり注意したり。

食べ終えた子から順に自分で食器を片付け、 お手洗いを済ませてからお昼寝の準備に入ります。

お昼寝の間に食器洗いや連絡帳の記入を済ませます。この間にスタッフ達もそれぞれが持参した昼食をとります。

寝付けない子も中にはいるので、静かにできる遊びや、文字を書いたり計算をする練習をすることもありました。

おやつの時間になったら皆を起こして、おやつの歌を元気よく歌ってから食べ始めます。食べ終えた後から順にまた自由遊びを始めます。 保護者様のお迎えが来た園児から順次降園し、 お迎えが遅くなる園児は夕食を食べてから降園していました。

夜の部の流れ

  • 17:00~21:00
    子どもたちの登園準備
    • 夜の部の園児達が順次登園、検温
    • 夕食(希望者のみ)
    • お風呂(希望者のみ)
  • 21:00
    一部消灯
    • 一部消灯、就寝
  • 22:00
    全消灯
    • 全消灯、就寝
  • 0:00~8:00
    順次降園
    • 夜の部の園児達が順次降園
    • 宿泊保育(希望者のみ)

朝の部の園児達が降園するのと入れ替わりに夜の部の園児達が順次登園してきます。 一時預かりのサービスも兼ねている保育園だった為、幼稚園や小学校から直接登園してくる子ども達もいました。

夜は給食の提供をしていなかった為、夕食が必要な場合は持参して頂いていました。お風呂が必要な園児は入浴を済ませ、 宿題がある子はそれを済ませ、後は自由に遊んで過ごしました。

21時には未就学児に就寝を促し、22時には睡眠用のCDを流して「この音楽が流れたらおやすみの時間」というお約束の下、全員がお布団につきます。

全員が寝付いてから各部屋の掃除・洗濯・連絡帳の記入などの雑用を済ませて、その後スタッフ同士が交代で仮眠をとります。

夜の部では昼間に睡眠をとって夜に働いている保護者様の子ども達も多い為、体内時計が昼夜逆転している子も中には居ました。

保護者の方からも「昼間に子どもが一人で起きたままの状態では自分が睡眠を取れなくなるから、一緒に寝る為にも保育園では寝かせないで下さい」と要望されるケースもあり、そういう子とは静かに遊んで夜を過ごしていました。

また夜の部を利用するご家庭の多くは水商売の保護者様も多い影響もあり、金曜日と土曜日は特に子どもも多く、降園時間の頃には空も明るくなっていました。

24時間保育の認可外保育園で働いたことは良い経験

様々な働き方をする人々がどんどん増えていく昨今、認可保育園では対応しきれない時間や事情に対応していく事こそが、認可外保育園の使命だと思いながら働いていました。

本当は認可されている保育園に入園したいけれども入園選考に漏れてしまい、空きが出るまでの繋ぎと割り切って認可外保育園を選ぶ人。

認可保育園の閉園時間までにお迎えに行けないお仕事のため認可外保育園を選ばざるをえない人。

もともとは認可保育園に通っていたが、発達障害を持っている子どもが他の子どもに怪我をさせてしまったため退園させられてしまい、仕方なく認可外保育園を選ばざるをえなくなった人。

保護者に前科がある為、認可保育園の入園審査そのものを受けたくなくて、認可外保育園を選んだ人。

家庭の数だけ事情があり、その例を挙げ出すと本当にキリがありません。それでも可能な限り、臨機応変に対応していかなければならない現実は本当に大変でした。

昼の部では3月には雛人形5月には兜作りなど季節に応じた製作に取り組んだり、年に1度の遠足もありました。

しかし、 夜の部では寝ている子ども達のブレスチェックやうつぶせ寝を防止するなど、 子ども達の安全面に配慮しながら雑用をこなしていくだけで夜が明けていたので、年間行事と呼べるものはほとんどなかったです。

それでも、働きたいのに子どもを預けられる場所が見つからずに困っている保護者様達のお役に少しでも立てること。そして何より子ども達の安全と成長を見守る仕事が出来た事を今は誇りに思います。