保育士の退職と転職

保育園から幼稚園教諭へ転職して感じたメリットデメリットを紹介!

保育園と幼稚園の仕事内容は似ているようでけっこう違います。保育園は厚生労働省が運営する福祉施設で「健やかな保育」を目的としています。そのため栄養バランスの採れた給食が出されて昼寝を行います。

それに対して、幼稚園は文部科学省が認可する幼児教育の場です。「学ぶところ」ですので園ごとに特色がある教育を行い、小学校に入る準備段階とも言えます。

英語教育を積極的に取り入れている幼稚園もあります。小学校などと同じく夏休みや春休みがある点も保育園と異なる点です。

このように、設置の目的が違いますので目指す方向性も違います。ですので、就職する際もどちらに重きを置いた仕事をしたいかを考える必要があります。

今回は保育園から幼稚園へ転職した20代女性にアンケートに協力して頂きました。保育園と幼稚園どちらで働こうか悩んでいる方や幼稚園への転職を考えている方の参考になればと思います。

保育園から幼稚園教諭へ転職した理由

私は幼いころから小さい子どものお世話をすることが好きで、物心ついたころから保育者を目指すようになりました。

短大へ進学し、保育士と幼稚園教諭の資格が取れるよう勉強をしました。講義を受けたり実習へ行くなかで保育園で働くより幼稚園で働きたいという思いが強くなりました。

そのため、幼稚園への就職を目指して就職活動しましたが、採用がもらえず保育園へ就職することになりました。

4年間保育園で勤務してたくさん学ばせて頂きましたが悩むことも多く、幼稚園への思いもあったため幼稚園へ転職することにしました。私が転職を考えた理由は以下の3点です。

  1. 保育園での独自ルールに疑問を持った
  2. 保育園の子どもを叱る保育に疑問を持った
  3. 保育士の仕事ではない業務も多かった 

就職した保育園での独自のルールに疑問を持った

保育園で働き始めた1年目。期待で胸いっぱいでしたが、先生たちはピリピリムードで子どもたちも落ち着かない様子。実習で行かせて頂いた保育園とギャップに戸惑いました。

何より一番驚いたのは子どもたちが活動している時間でもおかまいなしに、急に職員会議の召集がかかり会議が始まってしまうことです。

それも緊急で話し合わないといけない内容ではなく、園長先生がたまたま通りかかり目についたことを言うためにということもよくありました。

もちろんそれは子どもたちの活動の時間を割いてまで話す内容ではありません。気になったのなら、直接注意をしてくださればいいことも、わざわざみんなを集めて悪口を言うかのような雰囲気でした。

保育園とはどこもそういうもの?って思いました。

職場の先輩や他の保育園で働いている友達に聞いてみて、これは私が働いている園独自のものなんだとわかりました。

保育園の子どもを叱る保育に疑問を持った

また、先輩の先生たちの保育の仕方も思っていたものとは違っていて、褒めて伸ばすというよりは、しかって従わせる!という感じで…叱ることも必要な時もあると思いますが、こんなに叱らないといけないのか?と疑問でした。

でも叱られ慣れている子どもたち。優しいだけではナメられてしまうので、自分の意には反していましたが、やはり叱ることが多くなっていました。

保育士の仕事ではない業務も多かった

それだけではなく、お寺と併設してある保育園だったため、敷地内にあるお寺の草ぬき、お寺の行事のお手伝いもありました。

これは保育士の仕事ではない!

と思いましたが、逆らう術もなく従うだけでした。他にも明らかに園長、副園長の仕事であるものまで保育士に任せることもありました。

帰宅時間もだいたい勤務時間終了の3時間後となることが多かったです。退職という文字が頭をよぎることもありました。

しかし、子どもたちが、かわいい!この子たちの成長をもっと見たい!という気持ちもあり、2年目、3年目と月日は過ぎていきました。

4年目になり、保育中に保育とは違う仕事を任されることもさらに多くなり、後輩の保育士に、もっと子ども達に厳しく!と指導している自分のこともイヤになり、環境を変えようと思うようになりました。

学生時代、就職活動をしていた時のことを思い出し、幼稚園への転職を考えるようになりました。保育士になり、4年目に入ってすぐ、転職をすることを決めました。

保育園から保育士への転職活動

とはいえ、目の前の仕事をこなすばかりでなかなか就職活動らしいことは、できていませんでした。

あっという間に年末になり、保育園を辞めてからゆっくり探そうかな…と思い始めたときに見かけた幼稚園の採用試験。これは受けるしかないと思いました。

履歴書に書いた志望動機と面接で聞かれたこと

すぐに履歴書の準備をして幼稚園の採用試験を受けました。履歴書の志望動機には、子どものお世話が好きで保育者を目指すようになったことを書きました。

また、短大で学び保育園での経験したことを次は幼稚園という場で生かしたいことも書きました。

保育園ではできなかった、子どもと一緒に過ごすなかでたくさんの経験をさせ、好きなことや得意なことをみつける手助けがしたいと書きました。

面接で聞かれたこと

採用試験の面接は思っていたよりもアットホームな雰囲気で安心したのを覚えています。志望動機や自己PRをしてくださいなど、よくある内容が多かったです。

最後に聞かれた質問が、あなたが思う保育園と幼稚園の違いは何だと思いますか?でした。

保育園では生活習慣を身に付けることに重きを置いていますが、幼稚園では友達との関わり、協力することの大切さや自己を発揮することの出来る場であることに重きを置いていると思います。と答えました。

その答えが正解なのかはわかりませんが採用して頂き、社会人5年目となる4月から憧れの幼稚園という現場で働くことになりました。

幼稚園教諭に転職して良かったこと悪かったこと

採用してくださった幼稚園は系列の園がいくつかあり、たまたま配属された園が学生時代、実習に行かせて頂いた園でした。雰囲気のわかる園で、安心したのを覚えています。

実習の時にお世話になった先生は一人もいませんでしたが、 先生方みなさん笑顔で迎えてくださり温かい雰囲気でした。

転職して良かったこと

新年度の準備でバタバタはしていましたが、保育のことに集中できる環境だったのでとても充実していました。

行事の度に一つ一つ丁寧に会議を行い、みんながしっかりわかった上で行事を進めることができるのですごくやりやすかったです。

月ごとの保育内容についても職員みんなで確認し、みんなで同じ気持ちで保育することができるので、他の先生の声かけの意図がよくわかり勉強になることが多かったです。

また園内でエピソードを話したり、課題のある子どもについて話をする研修もあり、細かく子どものことを考え、関わりかたについてもみんなで話し合う場面を持っており、たくさん学ぶことができました。

保育に関してもしっかり子ども達の声を受けとめ進めていくので、危険なことでもない限りきつく叱ることもなく、思いきり自由に遊ぶ時間があるので、子ども達も好きなこと楽しいことを見つけ遊びに集中することができていました。

遊びの時間の姿からクラスの活動へと自然に持っていくことができ、子どもたちもしっかり活動を楽しむことができていたように思います。

転職して悪かったこと

幼稚園は職員の人数が少ないので、より充実した活動をと思うと研修の回数が増えたり、準備物が増えたりと仕事量がぐっと増えます。

勉強になることも多いし、自分のなかで充実感も持てますが、持ち帰りの仕事も多くプライベートを削ることも多いです。

うまく割りきれるといいのですが、そこが難しいのがこの仕事のデメリットかもしれません。